甘酒について

 

甘酒は、ご飯に米麹を混ぜ合わせることで、米のでんぷんを

ブドウ糖や麦芽糖に糖化させて作る、甘い飲み物です。

甘酒には「酒」の文字が入っていますが、

酵母によるアルコール発酵が行われないため、

アルコール分は含まれません。

ただし、酒粕を使用した甘酒の作り方もあり、

その場合では、多少、アルコール分が含まれます。

昔は、酒の蔵元が酒造りの傍らで甘酒を作っていたことから、

甘酒と呼ばれるようになった、という説があるようです。      

また、甘酒は55~60℃で12~24時間保温するだけで

完成するため、一晩でできる「一夜酒」とも呼ばれていました。

 

甘酒は飲む点滴

 

甘酒に含まれる栄養素は、その20%以上が脳の

エネルギーとなるブドウ糖であり、さらに、人が生きて

いくために必要なビタミンも多く含まれています。

また、原料である米に含まれるタンパク質が、

酵素によって必須アミノ酸に分解されるため、

甘酒にはアミノ酸も多く含まれています。 

そのため、甘酒は、天然のブドウ糖、ビタミン、

必須アミノ酸が豊富に含まれる、栄養の宝庫と言えます。

病院で行われる点滴の多くは、ブドウ糖溶液、ビタミン溶液、

アミノ酸溶液を補給するものなので、同様の栄養を含む

甘酒は、「飲む点滴」とも言われています。

 

夏バテ防止に効果絶大

 

甘酒は冬に飲むもの、と考える方が多いと思います。 

しかし、江戸時代では夏バテ防止の栄養ドリンクとして、

真夏に冷やして飲んでいました。
そのため、俳句では今でも甘酒が夏の季語になっています。
甘酒には、ブドウ糖、ビタミン、必須アミノ酸など、

生きていく上で欠かせない栄養が豊富に含まれており、

その吸収率が非常に高いという特徴があります。 
また、甘酒には麹由来の酵素がたくさん

含まれており、免疫力の向上や、腸内の

善玉菌を活性化させる等の効果が期待できます。 

そのため、甘酒には人工的な栄養ドリンクでは、

得ることのできない様々な効果があり、

夏バテの防止に効果的な飲み物と言えます。

 

麹酸の美肌効果

 

甘酒の原料となる麹には、美白効果の高い

コウジ酸が多く含まれています。 
味噌などの麹を扱う職人さんの手が、

白くて綺麗であることからコウジ酸が注目され、

美白有効成分として化粧品に使用されるようになりました。
コウジ酸にはメラニンの生成を抑制する働きがあり、さらに、

メラニンの生成を促す物質の産生を抑える働きもあります。
また、シミの原因となる活性酸素の抑制や、

黄ぐすみの原因となる物質の産生を抑える効果もあります。
そのため、コウジ酸を多く含む甘酒を飲めば、

徐々に白くて綺麗な肌へと変化していくでしょう。  
また、甘酒に小麦粉を混ぜた甘酒パックも美白に効果的です。

甘酒を上手に取り入れて、美白を目指しましょう。

 

HP:甘酒横町.comより掲載

http://amazakeyokochou.com/category/%e9%ba%b9%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6