強い信念で独自の道を切り開く、若い蔵元「昇龍蓬莱」 大矢孝酒造

神奈川の山々に囲まれた、知る人ぞ知る注目の酒

全量純米蔵。究極の燗酒を造る!夏でも燗で。いや、夏にこそ燗の旨さがしみます。

北関東初進出!!

茨城県の特約店は当店のみです。蔵元との熱い信頼関係で販売しております。

お燗ならこの一本!!
蔵は神奈川県北部の山間部に位置する、愛甲郡愛川町。

 

酒造業としての大矢孝酒造の歴史は、江戸後期の文政13年(1830年)が始まりですが、大矢家の家系図をひもとくと、初代当主は戦国時代にまで遡ります。

戦国時代、この地域で武田信玄と北条氏康との間で合戦があり、大矢家の初代は北条方の騎馬隊長を勤めていました。

この地には田代城という城があったそうですが、その合戦の中、城主が武田側に寝返るといううわさがあり、真偽を確かめるため城に向かうことになりますが、城に入って間もなく、北条側の敗北で合戦は終わります。このとき思うところがあったのでしょうか、大矢家の初代は武士であることを辞め、この地に土着する決心をしたのが始まりとされています。

大矢孝酒造の母屋には、たいへん立派な木が2本立っています。初代当主はこの地に住み始めたときに、家が栄えるようにとケヤキを家の周りにたくさん植え、その当時の木が樹齢400年を超える年輪を重ね、今日も蔵元を見守り続けています。

大矢孝酒造の8代目蔵元、大矢俊介さん。大矢さんは昭和51年生まれの若い蔵元です。

そんな大矢さんの目指す酒造りは、テイスティングの一口だけで満足して終わるようなお酒ではなく、『今日飲んだこのお酒、おいしいね。明日もまた飲みたいね。』と思ってもらえるようなお酒を造りたい、ということです。

大矢孝酒造の酒造りの規模は小さく、製造量は年間200石~300石ほどですが、大矢さんをはじめとして平均年齢30代の若い蔵人4人が一丸となって作業にあたっています。

少数精鋭の若い蔵人が、チームワークで酒を造る。

「燗酒向けの熟成酒」という新ジャンル。そして、自らのスタイルを確固として打ち立て、抜群のチームワークで酒造りに向かう大矢孝酒造さんはこれから注目です。

 

創業年

1830年(天保1) 伊勢お蔭参りが大流行していました。

1832年(天保3) 葛飾北斎の「富嶽三十六景」ができる。

 

「昇龍蓬莱」とは、大矢俊介さんが全国ブランド向けに立ち上げた銘柄で、地元向けの銘柄は「残草蓬莱」(この地域の口語で「ざるそうほうらい」と読みます)を展開しています。

ネーミングの由来は、勢いがある名前であることに加え、大矢さんが辰年生まれで、そして酒造りの世界に入ったのも辰年ということで、「龍」にたいへん縁があるこということで、この名前になったそうです。

南部杜氏自醸清酒鑑評会 純米酒の部で次席受賞!

2013年4月、全国の南部杜氏を対象にした「平成24酒造年度 南部杜氏自醸清酒鑑評会」の結果が発表され、神奈川県の「残草蓬莱」が、純米酒の部で次席(第2位)の成績を収めました!

今年度は全国160の酒蔵から、吟醸酒377点、純米吟醸204点、そして純米酒の部に144点が出品され、大矢孝酒造は昨年に続いて2年連続で表彰(昨年は首席第一位)されることになりました。

danncyu3月号掲載 今注目の若手蔵

「昇龍蓬莱」阿波山田錦70
「昇龍蓬莱」阿波山田錦70